親愛なる皆様こんにちわ!漫画家のKANIです!
今から150年ほどまえ、幕末の志士「坂本龍馬」は、日本を侵略するためにやってきた外国の軍艦の修復を、
西洋と内通している江戸の役人が請け負っている様をみて、こう言いました。
「日本を今一度、洗濯し候(そうろう)!」
自分たちの主権と独立を圧迫しつづける存在をより大きくするために、自分たち自身が寝る間も惜しんで働かなきゃいけないというのは、
非常にナンセンスな話ですよね!
昨今「ブラック」と言われているあらゆる企業に共通する点は、労働の過酷さというよりむしろ、我が国の憲法に保障されてあるところの、
「労働の自由」をいとも簡単に侵害されることにあるのだと思います。
人が働く理由を、その人の自由意志で選択する自由。
その権利が奪われてしまえば、それはもう奴隷と同じです。
さて皆さん!なぜ比較的そういう社会的抑圧から自由な立場であるはずの漫画家が、こんなことを申しているのかおわかりでしょうか?
そうです!今、漫画家は出版社の奴隷となりつつあるからです!
「奴隷」という言葉は強すぎる印象があるかもしれません。ですが、これは誇張じゃないです。ほんとに奴隷化しつつあるのです。
・その1「漫画の電子化によっておびやかされる漫画家の権利」
昨今、スマートフォンの普及によって、漫画業界に起きた顕著な変化のひとつに、「漫画のデジタルコンテンツ化」があります。
皆様のなかにも、スマートフォンやタブレットで漫画を楽しんでおられる方もいるかもしれません。
漫画のデジタル化がこれほど普及するに至った過程には様々な理由があげられますが、その中でも大変おおくの部分をしめるであろうところはやはり、
「無料でみれる!」という部分にあると言えるでしょう。
本を買わなくてもスマホさえあればいつでもどこでも、新しく更新された漫画を読める。
このすさまじい便利さと快適さが持ってるポテンシャルは、既存の紙媒体が持つ波及効果の比ではありません。
すごく画期的で、漫画もより普及し、業界にとってもいいことづくめのように思えます。
かくいうわたくしも、無料漫画アプリの愛好者でありまして、


といった疑問です。
私は漫画家です。漫画家がどうやってお金を稼ぐかはだいたい知ってますけど、既存の紙媒体で活躍されてる漫画家さんは横において、こういった無料アプリだけで発表されてる漫画家さんの収入はいったいどうなっているのだろうと
疑問に思った私は、ネットでチョチョイと調べました。すると驚くべきことがわかったのですぅう!!
・「電子コンテンツ事業の法整備はズブズブ」
ええ!ほんとまーズブズブです!これでもかってくらい、なぁなぁで事が進んでいっちゃってます!
たとえば、人気漫画アプリ「comico」(http://www.comico.jp/guide/official.nhn)では、チャレンジ制度なるものがあって、それは簡単にいうと、
まず漫画家が「comico」のサイトに無料で漫画を投稿して、その作品がある程度人気がでたら、月々一定の「原稿料」(たしか20万円くらい)がもらえ、さらなる人気に応じてインセンティブがもらえるらしいです。
まず私が疑問におもったのは、なぜ原稿料が定額なのか?です。
そして人気に応じたインセンティブの具体的な計算方法をなぜ明記していないのか?の二点です。
疑問に思ったものの、おそらくその方針に明確な理由がないことはだいたいわかります。
そしてこの方法だと、企業側のリスクがきわめて少なくなる大変効率のいい制度だということもわかります。
今回は 「comico」を例にしましたが、他の無料サイトも、企業側のリスクがきわめて少なくなる大変効率のいい制度を敷いています。
企業側にとって、可能な限り、ローリスク、ハイリターンになるような仕組みをつくりあげています。
なおかつ、出版権を独占されるので、個人出版することもできなくなり、著作隣接権という著作権と同格に近い権利の所有まで主張する企業もでてきました。
要するに、電子コンテンツはまだまだ新しい分野なので、法整備が全然行き届いていないのです!
ですのでやはりここでも、自然と漫画家は搾取され、企業はローリスクで事業が展開できる構図がうまれてきちゃってます。うーむ、漫画家ってなんでこうも権利関係に弱いんだろ・・。
・その2「漫画家は自前の表現母体をもつべき!」
そう多少落胆しながらネットの世界をめぐっているうちに私ふと、

なんてことを思ったのです。
いままでのように出版社に気を使いながら漫画を描き、なぞの契約をいつのまにか交わされたうえで漫画を売り、自己の利益の勘定が、どこかあずかり知らぬ所で行われる。
それって簡単にいえば・・・

「オレは奴隷じゃねぇ!光輝ある天皇陛下の臣民(しんみん)だっ!」
そう思った私は一念発起して、このブログを立ち上げることを決意したのです。
・その3「目指せ!200万PV!」
黄金期は一週間に600万部を売り上げていたあの「週間少年ジャンプ」も、いまでは200万部におちこんでいるそうですね。
それでもこの出版不況のさなかにあって、すさまじい数字ではあります。まさにキング・オブ・漫画雑誌。
毎週200万人の人に自分の漫画がよんでもらえると思うと、嬉しいし、恐ろしくもあります。
ブログで漫画を公開したとして、はたしてどれほどの数の読者を見込むことができるでしょうか。
漫画家としては、自分の作品を読んでくれる人は、たとえ一人でもうれしいものですが、漫画は「結果」をださなくてはなりません。

そう思った私はまたちょっと調べて見た所、これもおどろきました。

さてこうなってくると、・・・これは自分でも長所なのか短所なのかよくわからない部分なんですけど、「じゃぁオレもできるかもっ!」ってすぐ思って突っ走っちゃうんですなーわたくし!
たいして持って無いパソコンの知識をかき集めて、この「コミックブログ・ギャクアソ2世」をつくっちゃいました!!
そして まさにこの空間こそ、出版社から独立しつつ、自分の漫画を発表できるベストな場所だと、確信しました!
月間200万PVいけば(それがどれくらいすごい数字なのかよくわからず言ってます)それはもう立派な漫画雑誌レベルといえるでしょう!!
これから当ブログで、漫画やブログをガンガン更新いたしますので、どうか皆さんヒマなとき見に来てくれるとありがたいです!!
よーーし!やるぞぉおお!! バズれーー!!バズッてくれぇええーー!!うおぉおーー!!
•まずは、第一話「帰らざる帰宅部」をご覧ください!(無料)

